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海外のバーチャルイベントのユニークな実施例をご紹介

2020年は感染症の流行で、多くのリアルイベントはバーチャルイベントに形態を変えて実施されました。海外で実施されている世界的に有名なイベントはどのようにこの難局を乗り越えたのかを調べてみました。バーチャルイベントの運営のヒントとしてご活用ください。

世界的メディアアートの祭典 アルスエレクトロニカ・フェスティバル

出展: https://ars.electronica.art/

1979年からオーストリアリンツで毎年開催されている芸術・先端技術・文化の祭典。2020年9月の開催では初めてオンライン併催となりました。リンツにあるヨハネス・ケプラー大学のキャンパスに設けられた会場と、オンライン上に開設された世界120ヶ所の会場。参加者はガーデンと呼ばれるその会場を自由に出入りして作品を体験し、トークセッション等に参加できます。



このイベントから得られたバーチャルイベント運営のヒントは3つあります。リアルイベントと違い展示スペースに限界がないため展示数を圧倒的に多くすることができること。会場のガイドや作品の解説を必要とする参加者に漏れなくきめ細かいサービスを提供できること。再開催やスピンオフ開催等がしやすいこと。(アルスエレクトロニカは2020年12月に再開催される予定)



120会場がそれぞれのコンセプトを打ち出してガーデンをつくり、全世界から参加者を招くというのはバーチャルだからこそ実現できた大規模イベントの事例です。

ヨーロッパ最大のテックカンファレンス ウェブサミット

出展: https://websummit.com/

2009年にアイルランドのダブリンで生まれ、2016年からはポルトガルのリスボンで毎年開催されているテックカンファレンス。有名CEOや政治家等の著名人が講演に登壇しています。ただしこのイベントはこうした講演より、フォーチュン500企業から新興企業まで多岐にわたる出展者と参加者(投資家や起業家)がつながる場としての価値が高いようです。 2020年は12月にオンラインのみの開催となりました。従来からウェブサミットはイベント会社ではなくテクノロジー会社だと公言しているとおり、自社で開発したイベントプラットフォームを使ってオンライン開催に踏み切りました。



このイベントから得られたバーチャルイベント運営のヒントは次の2つです。「mingle」という機能によって、参加者と自動でマッチングされ3分間話をすること可能で、こうした工夫によって多種多様な参加者同士のつながりを促進できること。専用アプリから得られるデータ活用によって、開催すればするほど精度の高いマッチングを実現できること。(ウェブサミットは2020年開催に限らずそれ以前から専用アプリを利用してイベント運営をしている)



おそらく世界で最もデータを活用しているイベントの一つですが、このデータを一貫して、人と人のつながりに活かそうとしているところが、このバーチャル開催でも色濃く出ています。

世界的マラソン大会 124回ボストンマラソン

出展: https://websummit.com/

1897年に始まった伝統あるマラソン大会。2020年に予定されていた124回大会は中止となり、異例のバーチャルイベントとして開催されました。当初登録していた選手へ、タイム計測を可能にした専用アプリを配布し、指定された期間の中でそのタイムを競うというもの。もちろんコースは選手の身の回り26.2マイルのルートとなる。完走者にはTシャツやメダルが送られる。



このイベントから得られたバーチャルイベント運営のヒントは次の2つです。レース期間の前に選手へのゼッケンやシール、チョコレートなどグッズの送付、専用アプリの開発、毎週のニュースレター等、参加者の気持ちを巻き込んだバーチャルイベントにすることで、ロイヤリティを上げることができること。バーチャルスポーツイベントは世界中にいる同じスポーツファンとつながりながらエクササイズ等に利用でき、現在各国で積極的に開催されて始めている可能性の大きなマーケットであること。



これからのスポーツ促進は、企業だけではなく、イベント(大会)運営側が積極的にバーチャルというツールを使って実現していけることが分かる事例です。

コロナ収束後もバーチャルイベントは発展する

今回は海外の3つのバーチャルイベントから、実際に運営する際のヒントを探りました。3つに共通して言えることは、バーチャルイベントだからこそ生み出せる価値をそれぞれ提供していることです。専用アプリを利用した利便性やデータ活用などはその一例でした。それと同時に、リアルとバーチャルは競合するものではなく、お互いにイベントの価値を高め合う可能性が高いことも分かります。おそらくこの感染症が収束しても、多くのバーチャルイベントは継続して開催され、さらに発展していくだろうと確信しています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。 我々もバーチャルイベントプラットフォームを提供している者として、これからもその価値と活用方法を考え続けていこうと思います。 もしディスカッションさせていただける方がいれば、ぜひ気軽にご連絡ください。

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